2014年3月30日日曜日

費用対効果

将来的に農業で少しでも収入が得られることを目標にしているので、費用対効果については意識しているのですが、そういう意味で興味深い事例を経験しました。

東北で稲作農家をやっている妻の実家に、3月末に数日帰省しました。最終日に水稲の苗床200枚に紙を敷いて土を入れる支度を手伝いました。これが新しい苗床を買い、敷く用紙を買い、さらに800度で高温殺菌した苗床用の土を何十袋を農協から買い、かなりの出費だったと思います。

またトラクター、コンバイン、苗を栽培するビニールハウス、脱穀、貯蔵用冷蔵庫その他、とにかく装置産業と言っていいほどコストが掛かります。よほどのブランド米以外は販売価格も高が知れているし、利益を出すのも相当難しいのではないかと思います。

ちなみに、私がひそかに参考にしている外資系半導体企業から農業に転身され、近代的経営術をうまく適用して成功した杉山さんという方の本を見ると、手間ばかりで利益が出ないのでやってはいけない作物として、コメと畜産が挙げられていました。いずれも岳父が手掛けていたものなので、ちょっとガッカリしました。

とはいえ、冷静に考えると、産地で知り合いから原価に近い価格でコメを玄米のままで分けてもらえば、この土を買うお金もしくはそれ以下で、老いた義父母2人の年間消費する分のコメは賄えるように思います。

私自身も一昨年に血糖値が上がって医師から警告を受けて、朝は少量、昼は普通、夜は糖質断ちのプチ糖質制限ダイエットを1年以上続けてきて、昔のようにドンブリ飯3杯とか食わなくなっています。よって、本当に少量のコメがあれば何とでもなります。


雨の日曜日

春先ということで今週も本来であれば、今日は朝10時からトウモロコシ、ダイコンの種を植える予定だったのですが、残念ながら雨天のため中止になりました。やや雨量が多いため、植えた種の成育に影響が出るからだそうです。

昨年も他の人より1週間遅く植えたうちのジャガイモだけがなぜか成育がイマイチで、こぶりの葉しか出来ませんでした。ローテーションしている土のせいか、何か最初のタイミングで気温とか雨とかで成育に影響が出たのかは分かりませんが、やはり生物を相手にするのはなかなか微妙です。

2週間前に植えたホウレンソウは小さな芽がそれぞれの列に出ていました。とりあえず今日の雨を受けてすくすくと順調に育ってくれそうです。

2014年3月16日日曜日

まずはジャガイモとホウレンソウから

昨年もひどい形ながら定期的に山ほど野菜が採れて食べるのが大変でありましたが、いちおう初心者のうちからこんなに楽しめていいのか、というほど野菜作りを楽しみました。

何よりプロの農家の方が適宜指導してくれるので、いちおうそのやり方で良いのか悪いのかが分かるのかは有り難いことです。

まあ売り物を作るわけではないということで、それほど厳しいことは言われません。実際プロから見ればひどいレベルなのかもしれませんが、とりあえず作物ができないことはないだろうという見極めはしてくれます。

今年はまず入り口から見て一番奥から2番目のウネにジャガイモを植える計画です。まず芽の位置に注意しながら、ジャガイモを四つ切りにしました。ちなみに道具はこのときの包丁を含め、すべて農園に備え付けてあるものを自由に使用可能です。

まずは寸法を計り、ウネを上げます。片側に土を盛っていきます。そして掘ったウネに四つ切りにしたジャガイモを35cm間隔で置いていきます。切った面を下に、芽のあるところを上にします。そして置いたタネ芋の合間に堆肥と化学肥料を振ります。

化学肥料の分量は加減がよく分からないのですが、まあ自分ではぎゅと一と掴みし、少なすぎず多すぎない量を振り撒いているとは思っています。左右から適度に土を掛けてとりあえず準備OKです。あまり掛け過ぎてはいけないようです。

昨年もおいしくできたのですが、ややジャガイモの表皮がウロコのように固くなっていました。今年は少し土を念入りに耕したりして柔らかくしたのですが、どうなることやら。まだまだ知らないことだらけです。

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次に奥から5列目に予め決められた起点を取り、そこから1m幅を取り、左右を上げ専用の角材で左右を馴らし、なるべく平らになるよう高さを調整して60cm幅のウネを作り、青くコーティングされたホウレンソウのタネを三条蒔き(三列)で撒きました。

30cmの園芸用ポール(10cm間隔で印がしてあって、ウネの位置決めをする定規代わりに使います。その棒を横にして真ん中に1本、そこから前後15cm間隔でもう2本、合計3本の筋を付けます。棒の直径、ちょうど1cmくらいの深さの溝を作ります。

その溝に1.5cmくらいの間隔でホウレンソウのタネを配置していくよう指導されました。けっこう細かい作業です。

去年はケチってあまり間引かなかったら、狭いエリアに中途半端なサイズでワサワサ生えてきたので、今年はタイミングを見て、しっかり3本のうち1本だけを活かすよう、しっかり間引いていきたいと思っています。

ホウレンソウのウネの南端は50cmほど開けて、真ん中に堆肥を埋め込み、上を黒いマルチで保護しました。近いうちにカボチャの苗を植えるとのこと。

カボチャも去年は大きいのが1つと小さいのが3つくらいできて、大きいのを活かすために小さい実は全部取ったのですが、スーパーの肉とか刺し身を入れるようなスチロールの敷物が固かったのか、最後の最後に傷が付いてしまい、そこからハエが卵を産み付けてしまいました。

何ともなかったところ4分の1くらいは食べて、そんなに悪い味ではなかっただけに残念です。今年はしっかり保護して、丸々1つ収穫したいところです。


ホウレンソウのタネを撒き終わったら、タネを置いた溝を親指と人差し指で摘むようにして穴を埋め、軽く土を叩いて馴染ませます。そして、いちおう全体的に粒が散らばるよう化学肥料を2掴みほどババーっと撒きました。そしてたっぷりと水やりをして、土と肥料とタネを馴染ませます。

おそらく家でもプランターか何かに市販の安いホウレンソウのタネを並べておいて、適度に間引きしてやれば、ベランダや軒先のプランター農園でも、3ヶ月もすればホウレンソウが楽しめます。まだ少し寒いので、肌寒い日は何か掛けておくなど、温度管理には少し注意が必要かもしれませんが。

最後にホウレンソウのところもカボチャのところも(ここはまだ何もありませんが)含めて、寒冷紗(かんれいしゃ)を被せます。妻と2人がかりで引っ張ったのですが、何だか手前の方がシワになってしまいました。まあ来週とかまた水やりするだろうと思って、そのまま上から支柱を挿してしまいましたが。

いちおうこれで新芽が出ても、鳥や虫に食われる可能性は低くなりました。それでもどこからか入ってきて、青菜の葉に虫食いの後ができるのですが。




こんな感じで、作業記録をこのブログに残していきたいと思います。

2014年3月8日土曜日

週末の野菜づくりを楽しむ

世田谷区では、農業体験をしたい人のために、区内の農家に有償で場所と道具を提供してもらい、ついでに農業指導もしてもらう「体験農園」という制度があります。もともと東北の農家出身の妻がずっと応募していたのですが、昨年ようやく抽選に当たったので、及ばずながら私も野菜づくりに挑戦することにしました。

今回当たったところは、同じ町内で環八脇の平らな農場です。広さは1軒当たり約10m×3m。一見広くはありませんが、農作業に不慣れな身にとっては、それで十分という感じです。

道具はその脇の物置小屋に用意されているので、寸法を測る棒、鍬、鎌、バケツやジョウロを借りて、指定されたサイズに土地を区分し、長い棒で線を引き、その線に沿って鍬で畝を作っていきます。

この体験農園の特徴として、みんな同じプログラムで同じタイミングで作業するので、各区画は同じ配置になるはずなのですが、最初の頃はこの加減が分からず、うちの畝だけズレていて作り直したり、指導者の農家の方には相当手間を掛けました。

区画を作るときに、1mの幅をまず取り、そこから左右内側に鍬を入れることで、鍬の幅が20cm×2で残り60cmが作物を植えるスペースになるわけです。

四苦八苦しながらも、やがてホウレンソウ、大根、枝豆、ピーマン、トマト、ナス、キュウリ、カボチャ、ジャガイモ、サトイモ、ニンジン、長ネギ、ブロッコリー、カリフラワー、トウモロコシ、キャベツ、白菜、、、と形はブサイクですが、味はけっこういい野菜がたくさん取れました。出来るときは同じタイミングで一気にできるので、食いきれないほどでうれしい悲鳴を上げたほどです。

週末は必ず畑に行って草むしりしたり、虫が付いていないか見たり、夏場は毎朝早起きして、乾燥に弱いサトイモに水やりをしたり、それなりに大変でしたが、結果的には初年度にしては(形は別として)大量においしい野菜ができたので、満足しました。


今シーズンも3月16日から開始します。契約を更新して今年は2年目として、よりより野菜づくりに挑戦していきたいと思っています。その様子をこのブログに残していきたいと思います。