2015年4月29日水曜日

しっかりした”木”を作ること 〜作業中に師匠から聞いたメモ

何だか昨年のメモが出てきました。紙がボロボロなんで捨てますが、師匠から聴いた役立つコツを書いてあり、せっかくなので備忘のため残しておきます。

<ピーマン>
上の方に花があるが、その下の脇芽は欠く。葉が増えたら間引いていく。収穫したら、そこは草臥れているので詰めて、それ以外の場所に栄養が回るようにする。

<ナス>
中心にある強い枝2本とその直下の大きな枝1本を残し、それ以外は欠く。育てる目的は、しっかりとした強い「木」を作ること。

収穫したら、少しずつ詰めていく。あまり栄養が分散しないように。元気な若い枝に栄養が回るようにする。

<ジャガイモ>
(3月中旬に植えている)6月中旬以降に収穫ができるはず。小さなイモまで残さず採り切ること。あとで別の作物を植えた畝からイモが出てきたりすると困る。

<キュウリ>
20cm間隔くらいで支柱に結んでいく。地面から20cmくらいの下側の脇芽を欠く。
脇の枝が伸びてきたら葉を2枚くらい残し、脇芽を欠く。

<トマト>
太い枝と枝の間の脇芽は欠く。
現時点できれいに咲いている花にはトマトトーンという栄養スプレイ(ホルモン剤)を噴霧。何度もやると奇形になったりするので、噴霧は1回でいい。

1つの花には4~5個の実がなる。あとは成長の弱いもの、形の悪いものは摘果。全体的に赤くなったら、もう採る。そこから1~2日置いたくらいが食べ頃。

ミニトマトは消毒不要。

<カボチャ>
小さい実は取ってしまう。葉が10枚くらいになったら、先端の実を活かす。

このアドバイスを守らず、3個の実を成長させたところ、大きな実が3つ生って糠喜びしていたのですが、栄養が分散したせいか、恐ろしいほど甘みのないカボチャになってしまいました。砂糖を多く入れて煮たり、濃い味のシチューに入れたりしたのですが、元の実の味の薄さでどうにも食えず仕舞い。やはり師匠の教えは守るべきでした。

また思い出したら、メモしていきます。

トマトの支柱の設置の仕方

トマトやキュウリを栽培するときには、支柱をX字に交差させて用意します。初年度は全部師匠にやってもらい、2年目も半分以上やってもらってしまいました。

さすがにこれ以上支柱を立てて紐を結ぶ作業ができないとまずいので、備忘のためにも記録しておきます。

支柱を立てるのは、まずポールを顔の前か少し上くらいに交差するよう、配置します。ある程度間隔を図りながら、5本x2本立てます。

そこまでは力があればできるのですが、ここからが難しいです。太めのビニール紐を用意して(ここでは毎回師匠が適当な長さの紐を用意していてくれます。
水平方向に2回巻き付け、下から紐を通してきつく巻き付けます。この時、終端はもやい結びにしてしっかりと解けないように固定します。

次のポールへ通して1回巻き付けます。このとき前のポールとの間隔と紐の長さが合うように注意。
次のポールに1回巻き付け、(他のやり方もあるそうですが)きゅっと締めたら下から上に紐を通して、次のクロスに行きます。

 同じように長さに注意しつつ1回巻き付け、やはり下から上に通します。

同じように巻き付けていきます。


最後にやはり2回巻き付け、終端をしっかり留めます。師匠によると、このとき紐が長すぎて余った場合は、さらに

最終的にこうなりました。とりあえず次回からはこの記事を自分で見ながら、師匠に頼らずに自分できっちりやってみます。

2015年4月12日日曜日

初めての落花生

土曜日はあいにくの雨でしたが、今日はしっかり晴れて、むしろ昨日の雨で適当に土に湿気があって、種子にとってはいいコンディションかもしれません。


さて今日はサトイモと落花生と枝豆の植え付けです。サトイモと枝豆は昨年も作りましたが、落花生は初めてなので楽しみにしていました。なぜなら昨年の体験農園の打ち上げで、師匠が作った落花生を茹でてご馳走になったのですが、これが絶品。これまで油で炒って塩をかけた市販のピーナッツしか知らなかった自分や妻にとって、新鮮な味覚でした。

開始時間より30分早く行ったのですが、もうかなりの人が来ていて、もう作業を始めていました。自分たちもさっそく敷地内のビニールハウスにある掲示板を見て寸法を確認し、畝の位置決めを始めました。

まずは毎回妻とそこは違うとか、お前の平衡感覚はおかしいとか罵り合いながら、畝の基準になる線を引いていきます。

まずは落花生ですが、いつもだと1m幅で線を引き、そこからクワの幅20cm分で左右から線の内側に掘って、幅60cmの畝を作りますが、作業スペースがないくらい密集しているので、今回は90cmで取って50cm幅の畝を作りました。

クワの端で50cmの真ん中に浅く溝を掘り、そこに化成肥料を蒔いて、土を戻していったん溝を埋めます。その上に本当にピーナッツとしか言いようのない落花生のタネを一定間隔で植えて、落花生は出来上がりです。

次に枝豆ですが、こちらは普通に畝を作りました。少し注意しないといけないのは、周囲に堆肥と化成肥料をぐるりと撒き、いったん土をかけて、さらにタネを保護するため穴開きマルチをセットします。


いちおう長靴でマルチの端を踏みながら、少し自分のつま先にも土をかけるようにしてマルチを張るのも少しは慣れてきたはずですが、うーん張力が偏っていたのか、ちょっとズレています。がっかり。

とりあえずこれまた消毒処理された大豆を1つの穴に2つずつ植えていきます。深さは1.5cmくらい、大人の人差し指の第一関節くらいとなります。

最後にサトイモです。イモはまず溝を掘ってその土を片側に少し小高く上げていきます。そこで出来た溝に一定間隔で種芋を置き、その間を埋めるように堆肥と化成肥料を撒き、上から数cm程度に土をかけます。

イモはいずれ何度か土寄せをしてイモの育つ土中の空間を増やしていきますが、盛り土はその原資(?)となるわけです。


さて落花生も枝豆もそのままではカラスやスズメにほじくり返されて食われる可能性があるということで、寒冷紗をかけておきます。師匠いわく、鳥よけなのでそんなに丁寧でなくてもいい、また布が土まみれになるので、脇とかに土をかけなくてもいいとのこと。けっこう雑にかけただけです。

明日は雨という予報なので、特に水や遣らずに作業完了としました。さて落花生はどのように生るのか、また昨年同様おいしい枝豆ができるか楽しみです。

サトイモは水が好きなので、夏場はまた毎日早起きして水やりです。生き物を相手にするのは楽ではありません。

先月植えたジャガイモの芽が出ていました。昨年はイモは穫れたものの、終盤は病気で葉をすっかりダメにしてしまったので、今年は少し注意して育てていきます。






2015年4月5日日曜日

マルチを張り、トウモロコシを植える

週末はあいにくの雨でしたが、トウモロコシ、カブ、そして大根の種の植え付けをおこないました。本当はレタスを植えるところでしたが、苗の育成が間に合わないということで、急遽カブになったのでした。

妻は「レタスの方がよかった」とちょっとガッカリでしたが、昨年ていねいに土寄せをして、大きくてキレイなカブを作ることができたので、今年も美味しいカブを作りたいと思います。

まずはいつものように基準点から距離を測って、トウモロコシを植える位置、カブを植える位置を決めます。今日は日曜ですが、土曜に作業した人たちの畝が左右にあるので、そちらも見ながら、位置が正しいことを確認します。

一般的なのか、ここの農園の流儀かは分かりませんが、1mの幅を取り、その線から内側にクワで溝を掘ります。クワの幅が20cmなので、1mから両脇20cmずつ掘り、60cm幅の畝に種を植えます。

今日は雨なので化成肥料は上に撒かず、いったんクワの角で10cmくらいの溝を掘ってそこに化成肥料を撒き、再度土をかけて土中に収めます。以下の写真のとおり、若干周囲に飛び散った粒はあるものの、化成肥料は見えません。

空き缶の底で直径5cm、深さ2cmくらいの穴を掘り、そこにカブの種を4粒置きます。上から土をかけて、さらにぽんぽんと叩いて固めます。今日も明日も雨が降るようなので、種が流出しないよう、しっかりと固めておきます。

見た目はこんな感じです。畝の半分にカブを植えて、残りの半分にはまた別の作物を植えるので、境界線を引いています。線ギリギリだと双方の葉がぶつかってしまうので、実際は線から7〜8cmくらいのマージンを取って間隔を置いてあります。

同様に先月ホウレンソウの種を植えたエリアの寒冷紗を取って、空き缶の底で4☓2の穴を掘り、大根の種を植えました。見た目は同じアブラナ科でカブと似ていますが、大根の方が大粒でした。こちらは寒冷紗があるのでいいかと、種を撒いて土をぽんぽんと固め、その上から化成肥料を2つかみくらいばらまきました。

最後はトウモロコシです。まずはカブと同様に60cmの畝を作ったら、周囲の溝に堆肥を敷き詰めます。その上から化成肥料を振りかけ、余った土をこの溝の戻して、堆肥と肥料を少し埋めます。

次に畑のあちこちに穴開きマルチが用意されているので、マルチを敷きます。初年度はなかなか綺麗に張れず難儀したマルチ張りですが、今は慣れてきて、ぴんと伸ばして長靴で踏んでテンションを掛けつつ周囲の土をクワで掛け、さらに長靴で踏み固めて、しっかり固定します。最後にロールの側をカッターで切ります。

カッターで切るときのコツは、できるだけカッターの刃を長く出して、土ごと切るようにして、ビニール製のマルチを一気に引き切ります。

最後にマルチの穴に合わせて空き缶の底で深さ2cmくらいの穴を掘り、そこにトウモロコシの種を3粒ずつ落としていきます。見た目はトウモロコシの実を乾燥させたような種ですが、防腐や殺菌処理のためか、赤くコーティングされています。

おそらく厳密に交配された1代限りのF1種苗だと思いますが、過去2年の経験だと、初夏の頃に甘くて実がしっかりしていて、おいしい品種が穫れます。これから芽が出たら3本を2本に、そして茎が成長してきたら2本を1本にして、おいしくてしっかりした個体を選んでいくわけです。